血管内にカテーテルを挿入・留置する場合、Seldinger法（セルジンガー法：Seidingerは考案者の名前）を用います。これは血管を穿刺したのち、guide wire（ガイドワイヤー）を血管内に留置して穿刺針を抜き、guide wireに沿ってcatheter（カテーテル）を血管内に挿入・留置する方法です。
ここで最も気を付けなければならないのは、guide wireの後端をしっかり保持しておかないとguide wireが血管内に入ってしまうことです。心臓まで達することもあるので、取り出すのが大変なことになります。最初に習った時にしっかり言われました。この事故は時に報道されることもあります。



■28分22秒 – 29分05秒
研修しているChen（Deb）は実績を挙げようと焦っています。
IV：intravenous 静脈注射・点滴

■29分05秒 – 29分30秒
末梢の点滴ができないのでcentral line（中心静脈路）の留置が必要です。
Wendy看護師は、Lewis先生を呼ぼうとしますが…

■30分02秒 – 30分41秒
研修生単独でcentral lineを挿入することは禁止されています。
Chenは留置しますがguide wireを見失ってしまいました。
さあ大変です。

■30分41秒 – 31分00秒
レントゲンで心臓内まで達しています。
心臓カテーテルで取り出さなければなりません。
Cath：catheter
Lab：laboratory
stat：直ちに

snare：スネア。輪のついたカテーテルでつかまえる。
透視下でおこないます。

■31分00秒 – 31分40秒
Chenは逃げ出してしまいました。
失敗はともかくそこから逃げ出してしまうのは無責任ですね。
wireはうまく取り出せたようです。

■40分00秒 – 41分50秒
どうもChenは医師には向いていないようです。
（しかし、後に6th season第11話で復帰してきます。
　dramaとはいえ…）