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3rd season 第3話 その2「低カルシウム血症」

■28分08秒–37秒
73歳の男性。post-thyroidectomy 甲状腺摘出術後
  post-:〜の後
  thyroid:甲状腺
  -ectomy:摘出術
       胆嚢摘出術:cholecystectomy
       胃切除術 :gastrectomy
       子宮摘出術:hysterectomy
(ちなみにhysteria:ドイツ語Hysterieは、
昔子宮の異常が原因と考えられていました)

Chvostek’s sign クボステック徴候
 (吹替・字幕のチョボステックとは言わない)
 外耳道の前を軽く叩くと、鼻・口・眼筋が収縮する反射。
 低カルシウム血症の所見です。
 画面でAnspaugh 部長がみせています。

Trousseau’s sign トルソー徴候
 上腕を血圧計のマンシェットで圧迫すると、手が助産婦肢位をとる。
 (画面ではでてきません)

Dr Carter はhypercalcemia 高カルシウム血症の治療法を答えてしまいました。
 pamidronate:ビスホスホネートの1つ
このpatient はhypocalcemia 低カルシウム血症があるのです。

parathyroid 副甲状腺はthyroid の上下左右に4つある小さな内分泌臓器です。
parathyroid から分泌されるPTH:parathyroid hormoneが
血中カルシウムを制御しています。

parathyroid を全部摘出してしまうとhypocalcemia になってしまうので
通常はthyroidectomy の際は、parathyroid を1つは残すようにします。

このpatient にhypocalcemia があるということは、thyroidectomy の時にparathyroid を4つとも摘出したと思われます。摘出せざるをえなかったとすると、
thyroid cancer だったのではないでしょうか。

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