自分の手で聴診器stethoscopeを温めてからあてること、
触診するときは自分の手を温めること、私も最初に教えられました。
冷たい手やstethoscopeがヒヤッとするだけでも患者さんは不快です。
さらに医学的には、冷たい手で腹部の触診すると腹部に力が入ってしまって
柔らかい触診ができなくなるのでそれを防ぐ。などの意味があります。
超音波検査のgelも温めた方が良いです。
ただしstethoscopeは院内感染の媒介になりうるので、毎回消毒が必要です。
stethoscope:よく「ステート」と呼ばれます。
4th season 第4話 その3
■11分25秒 – 12分42秒
喘息asthma発作の男の子
祖母が心配しています。
若い研修医Del Amicoでは信頼できないようです。
albuterol:アルブテロール:気管支喘息の薬。気管支平滑筋を弛緩する。
祖母はいつも診てくれるDr Rossを探し出します。
Dr Rossは「この先生なら大丈夫ですよ」と言っていますが、
興奮している祖母をなだめるために診療を交代しています。
peak flow:ピークフロー
最大に息を吐くときの速度。気管支喘息の指標となる。
気管支喘息が悪化するとピークフローは低下します。
Dr Rossは聴診器stethoscopeを当てる前に自分の手で温めています。
画面では手の様子がよく見えていないので残念ですが。
特に今回は急性喘息発作ですから、寒冷刺激だけでも悪化しうるのです。
We’ll warm this up.
“we”と言っているので、「頑張ろうね」という感じかもしれません。
generalized abdominal pain:腹部全体の痛み
このために前半でa stool sample便検査を言っていたようです。
5th season 第10話 その1
■21分24秒 – 22分52秒
寒いクリスマス時期です。
Dr Greeneが、買い物中にfaint気が遠くなった女性を診察します。
Field’s:当時Chicagoで一番のdepartment store。2006年閉店したようです。
失神pass outした
Dr Greeneが聴診器stethoscopeを当てる前に自分の手で温めています。
血液検査を指示すると、彼女は費用を気にしています。
cardiac enzymes:心筋酵素:心筋梗塞で上昇するAST・LDH・CKなど
CBC:complete blood count:血算
Chem-7:血液生化学検査7種
たしかに不必要な検査や治療を多く行うと、それらは保険料の増加につながります。
しかし、検査をケチッて重大な疾患を見逃すと命にかかわりますね。
Dr Greeneはにこやかに患者に接することを心がけますが、
患者さんは「人が苦しいのに、にやけている」と不快なようです。
しかし、逆に冷静に接していると「冷たい」といわれます。
相手の感じ方が、こちらの意図と異なることで批判されることも少なくありません。
難しいですね。