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「ER」5th season 第12話 その1 クッシング現象

■14分52秒–15分24秒
高齢男性が妻の運転で来院します。
pass out:倒れる。昏倒する。
頭部を打撲した後は意識があり救急車を断ったようです。
4時間経過して意識がなくなった。

このように頭部外傷後に数時間意識がはっきりしていてその後に悪化するのは、
急性硬膜外血腫acute epidural hematoma の特徴です。
はっきりしている時間を「意識清明期:lucid interval」と呼びます。

■16分40秒–17分03秒
hyperventilation:過換気にして血中CO2をさげると頭蓋内圧の上昇をおさえます。
mannitol:利尿作用で頭蓋内圧を減少させるための薬剤です。
blown pupils:瞳孔が散大している。
   脳神経の反応がないことをあらわしています。

I’m worried the bleeding in the skull could be putting pressure on his brain.
 頭蓋内の出血が脳を圧迫するのが心配だ。

■17分54秒–19分47秒
脈が59に減少し血圧が180/に上昇しました。

この頭蓋内圧亢進による徐脈・血圧上昇をクッシング反応Cushing response
あるいはクッシング現象Cushing phenomenon と呼びます。

Dr Greene はBurr hole で治療していますが、このあと脳神経外科医が改めて手術室で
急性硬膜外血腫acute epidural hematoma の大きな手術をするのでしょう。


Cushing は20世紀初めのアメリカの脳神経外科医の名です。
Cushing Disease, Cushing syndrome クッシング病・クッシング症候群でも有名です。

急性硬膜外

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