臓器提供の話はERでしばしば出てきます。
1st season 第11話 その1 から続く。
25歳の男性が頭部外傷のため治療していました。
■9分54秒 – 10分30秒
brain dead と診断しました。
He signed the back of his license.
:日本でも運転免許証のうらに臓器提供の意思表示をしますね。(健康保険証のうら、あるいは意思表示カードを別に持つ場合もあります。)
consent:同意 「説明と同意」informed consent とよく使われます。
日本でも臓器移植には、本人の意思表示があっても家族の同意が必要です。
■13分58秒 – 14分41秒
DICに陥らないように血小板輸血platelatsと新鮮(凍結)血漿frash (frozon) plasma (FFP)を指示しています。
血栓のために臓器が悪くならないように。
話しているうちにV-fib 心室細動になってしまったので除細動をかけました。
I just resuscitated a dead man.
すでに脳死の患者を蘇生した。と
■15分24秒 – 16分07秒
Benton先生は家族がまだ到着していないのに手続きをすすめてしまいます。
■20分12秒 – 21分25秒
wifeが到着しました。
いきなりbrain deadと言われても突然のことで信じられません。
I want a second opinion.
セカンドオピニオン:どのような診断・治療がよいか他の医師の意見を聞くこと。
もちろん患者さんやご家族はsecond opinionを聞くことができます。
しかし救急の現場ではすぐに決断しなければならない場合や、
他の医師に受診できない・動かせない場合も多いのです。
■23分00秒 – 24分27秒
既に移植チームが待機しています。
■25分35秒 – 26分09秒
Greene先生に説得を頼みます。
gork:vegetative state
■27分04秒 – 28分21秒
夫婦は別居中だったようです。
しかし、医療者側から説得など少しでも強制感・圧迫感を与えてはいけません。
日本ではこのような場合には移植コーディネータcoordinatorが
第三者として公平に間に入ってくださいます。
■31分41秒 – 32分27秒
Where is the form?
承諾書はどこですか。
どうやら承諾が得られるようです。
■37分39秒 – 38分24秒
臓器摘出がはじまりました。
腕頭動脈はbrachycephalic ではなくbrachiocephalic arteryです。
左の総頚動脈と鎖骨下動脈は、大動脈から別々に分かれますが、
右は腕頭動脈から総頚動脈と鎖骨下動脈に分かれます。
■41分55秒 – 42分28秒
摘出が無事終わりました。staples:ホチキスのような縫合の機械です。
Benton先生はせめて自分の手縫いできれいに縫合してあげたい。とこれを断りました。
■43分30秒 – 45分17秒
臓器が搬送されるのを見送ります。
移植を受ける患者さんにとっては最高のChristmasになることでしょう。