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「ER」3rd season 第12話 その3「異型輸血」



■29分17秒 – 29分40秒
看護師がストライキしたため、外傷trauma部門は閉めていました。
しかし救急車ambulanceではなく自分で運んできました。

■30分57秒 – 32分41秒
Hathaway師長以外は不慣れなstuffでてんてこ舞いです。

Bp is thready.
 Bp:blood pressure血圧。thready:か弱い。
血圧60、脈拍140と出血性ショックです。
急速に輸血するためにrapid infuserを使用しています。

Dr Carterが腹腔内出血の検査のためperitoneal lavage腹腔洗浄をおこない、
出血がありました。femoral artery大腿動脈からの出血だけではないようです。

と言っている間にfibrillation心室細動を起こしました。
Dr Weaverが除細動を試みますが、通電しません。
sync:synchronize同期
  水泳競技のシンクロナイズドスイミングはここからきています。
  ⇒現在はartistic swimmingと呼ばれます。

心拍に同期して除細動をおこなうためのswitchスイッチ。
心停止ではoffにしなければなりません。

この除細動の時には、Clear!と言いながら通電していますが、
まだ挿管チューブのテープを止める手が写ります(32分00秒)。とても危険。
(正常人が通電するとどうなるかー1st season 第13話その2 参照)

■34分07秒 – 35分14秒
患者は救えなかったようです。Hathaway NsとDr Weaverが後片付けしています。
針刺し事故(1st season 第13話その5 参照)を防ぐため、針類を回収しています。

I will collect the sharps.
 鋭利なものを集めるわ。

ところが、輸血はO型(―)を指示していたのにA型(+)のbagが出てきました。
間違った血液を輸血してしまったのです。(異型輸血)

29分17秒の場面でO-negativeの血液が4本運ばれてきています。
Dr Weaverは1本が空で2本が未使用、と言ったので
Hathaway Nsは「あれ、3本しかないですか」と聞いたのです。(字幕おかしい)

Foley bagに赤い尿がでていることにDr Weaverが気づきます。
Foley bag:膀胱留置カテーテルの袋。商品名。
異型輸血すると溶血のためヘモグロビン尿で赤くなります。

この後の場面(35分30秒)でmassive intravascular hemolysis血管内に多量の溶血が
みられた。と言っています。

画面では輸血パックにかなり大きな字でA(+)と見えます。
また血液型ごとに、色も替えて目につくようにしてあります。
しかし異型輸血をしてしまったようです。

このような事態を防ぐには、やはりdouble checkが必要です。
一人だけではなく二人の目で確認するのです。
しかし、救急の切迫した状況ではなかなか難しいのです。
(血液を払い出した輸血部もどうかと思いますが)

■35分14秒 – 36分16秒
Dr GreeneとDr Weaverはかばおうとしていますが。

■39分00秒 – 39分45秒
Hathaway Nsは正直に告白しています。
立派ですね。



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