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「ER」4th season 第21話 その1「メトヘモグロビン血症」



■15分10秒 – 55秒
突然意識を失った少年が運び込まれます。
Dr Carter が治療にあたります。
生来健康な少年が、農場を訪ねた後に突然の意識障害です。

He is tachy at one fifty.
頸動脈で脈を確認しています。1分間に150回と頻脈です。
  tachy:多い tachycardia:頻脈 tachypnea:頻呼吸
  このセリフでは頻脈のほうです。しかし呼吸も早いのです。

cyanotic:cyanosisチアノーゼの形容詞形
動脈血中の酸素と結合していない還元ヘモグロビンが増加した状態。
See how blue his lips are?
口唇が紫色でしょ。

心疾患とくにFallot 四徴症や、心室中隔欠損などからのアイゼンメンゲル症候群などで
おこりますが、この少年は心雑音などもなく、心疾患の既往歴もありません。

■17分55秒 – 19分50秒
11歳、男性。頻脈、頻呼吸、意識障害があります。
酸素を投与していますが、改善しません。

Either a VQ mismatch or something toxic, metabolic.
VQ:ventilation-perfution。(1st season 第15話 その1参照)
換気血流不均等か、中毒あるいは代謝障害を疑う。

Blood gas(動脈血ガス)でPco2は35でPo2は380と、酸素投与で充分に酸素化されています。肺の機能は正常でしょう。

農場の肥料で青酸cyanide中毒では?
青酸化合物中毒ではアーモンド臭が特徴ですが、それはないと言っています。

最終的にDr Carter は、methemogurobinemia:メトヘモグロビン血症を疑いました。
これはhemoglobin ヘモグロビンが薬物などの影響で、
酸素を運ばない methemogurobin :メトヘモグロビンに
変化した状態です。

動脈血を採取して、メトヘモグロビン血症の特徴であるchocolate チョコレート色を確認しました。
(しかし、さきほどblood gas の結果がでていたので、動脈血を採取したはずです。
 1回目の時に、チョコレート色に気づかなかったのでしょうか。)

治療は methylene blue:メチレンブルー を投与します。

■21分06秒 – 32秒
毒物検査は陰性だったようです。
原因の調査を続けています。

■24分56秒 – 25分30秒
2回目の点滴:メチレンブルーの青い溶液が見えます。

■34分50秒 – 35分20秒
メトヘモグロビン血症の原因の一つに亜硝酸nitrite 化合物があります。
やはり土壌が汚染されていました。


なお、メチレンブルーは尿管損傷の診断などにも使われます。
5th season 第2話 その3 参照)

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