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「ER」4th season 第5話 その1「見つけたのは僕なのに(褐色細胞腫)」



褐色細胞腫は副腎髄質の腫瘍です。
副腎髄質はカテコラミンを産生します。
腫瘍のためにカテコラミンが多くなり、
血圧上昇・動悸・顔面紅潮・頭痛などがおこります。

■15分38秒–16分26秒
交通事故の患者が搬送されてきました。
MVA:motor vehicle accident
head lac:laceration:裂傷
激しい頭痛で眼前暗黒感で事故したようです。
  (単独事故6th season第22話その1参照)

I get this sudden, blinding headache. straight into a tree.

(Blood) pressure is 210/160.
Do you have history of hypertension?

血圧が210もある。(交通事故の直後であれば痛みや興奮で血圧上昇ありえますが)

高血圧の既往歴を確認しています。

Dr Carter は腹部CTを指示しています。
Nurseは不思議そうな顔です。

■17分54秒–18分28秒
Dr Carter はtachycardia:頻脈、diaphoretic:発汗、
history of flushing and palpitations:顔面紅潮や動悸などの既往から

classic findings of a pheo.
pheo:pheochromocytoma:褐色細胞腫を疑ったのです。
そのために腹部CTを撮影したのですね。

優秀なDr Weaver ですから当然Dr Carterの意図はわかっています。
ただ高額なCT検査を勝手にorderしないように釘をさしたかったのでしょう。

■23分20秒–23分42秒
CTの結果、やはり褐色細胞腫でした。
さすがはDr Carter ですね。
phentraminはカテコラミンのα拮抗薬で褐色細胞腫に使われます。

■25分30秒–26分17秒
急変しました。
心室細動V-fibのため電気ショックをかけて蘇生しました。
外科のDr Romano が引き継いでいます。

■38分52秒–39分55秒
家族は手術してくれたDrに感謝です。
Dr Carterとしては「最初に僕が診断したからうまくいったのですよ」と
言うわけにもいきません。

後から来た家族は、経過がわかりません。
最初に診断したDrが感謝されないのは、
よくあることです。

頑張れDr Carter!


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