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5th season 第10話 その5「過換気症候群」


■6分30秒 – 7分55秒
中年の男性が前立腺癌で明日切除術を受けるようです。
Dr Cordayが担当しています。
prostate:前立腺
prostatectomy:前立腺切除術
   gastrectomy:胃切除術
   lobectomy:肺葉切除術 (3rd season 第3話 その2 参照)

生殖機能が失われる可能性が高く、精子バンクを紹介されています。

■17分40秒 – 19分04秒
その患者がベッドで搬送されてきます。
精子バンクで倒れたようです。

he is hyperventilating.
過換気状態である。名詞:hyperventilation
救急の現場ではよく見られる状態です。

精神的ショックなどで起こります。
  18分57秒でan anxiety attackと説明しています。
呼吸が促迫すると、血中の二酸化炭素が低値となり、
ますます呼吸が早くなり、panicパニックになります。
冷汗が出たり、手先がしびれてきます。
17分54秒で、患者が両手を振っていますが、しびれているのです。

しかし、myocardial infarction心筋梗塞なども考えられるので、
心電図・血液検査などを指示しています。

過換気の治療は、呼吸をゆっくりとすることです。
以前はpaper-bag紙袋を使って、血中の二酸化炭素濃度を
上昇させる治療がおこなわれましたが、現在は行われなくなりました。

Dr Cordayが一生懸命に呼吸をゆっくりにさせています。
Dr Weaverは患者がトランペットの奏者であることに気付きました。
The Chicago Symphony Orchestraのシーズン会員だ。
マーラーの交響曲第2番は素晴らしいものだったと。さすが、高尚な趣味ですね。

次はボストン交響楽団と共演すると。
BSO:Boston Symphony Orchestraの略。
Are you a bit nervous about playing for Ozawa?
ボストン交響楽団の指揮者の小澤征爾との共演が心配なのね。と冗談を言っています。

小澤征爾は言うまでもなく世界的な日本人指揮者で、1973年から2002年まで
ボストン交響楽団の指揮者でした。(ちょうどこのドラマの時期です。)

Dr Cordayの指示よりも、Dr Weaverの音楽の話の方が、
呼吸の改善に効果的だったようですね。

■22分50秒 – 24分00秒
1月15日に共演するのでそれまでに治らないといけない。(この日はクリスマスです)
明日は手術だから、最後の夜くらい帰宅したい。

■32分06秒 – 33分35秒
精子バンクでのみじめな気持ちを告白しています。
これから食事に行くことになりました。

■42分44秒 – 50秒
楽しそうに食事している二人が映ります。
小澤征爾

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